というわけで、最大の関心ごとは少々はずれでしたが、他に目を引いたのは、ウルトラマンの目玉とカラータイマー。
電球が中に入っているのは子供でもわかっていたのですが、昔のこと。今のようにLEDもなければ、高性能のバッテリーもない。
そもそもウルトラマンの中には人が入っていて演技していることもわかっている前提で、目のところに電球なんか入れちゃって、中の人はどうやって見ているんだろうという疑問が当初ありました。でも時間はたっぷりある当時。雑誌などの写真を繰り返し見比べるうちに、両目のやや内側の下に穴が開けてある。そして口のところにも隙間が開いている。ここから見て、息しているんだと、その辺は当時で解決。
その目とカラータイマーも制作過程が今回、詳細に紹介されていました。
電球は当時の普通の豆電球。電池は主に脇あたりにしまいこまれていました。
手作りの型で、透明シートを加工して、そのまま豆電球が見えないように乱反射する加工を施して出来上がり。
カラータイマーは、普通の電球で、青と赤の2種類のカバーを用意し、撮影中に取り替えていただけで、これは想像していたよりも単純でした。
ハイスピードカメラなど、撮影機材を別にすれば、よほど特殊なものを使用していたのではなく、当時に入手可能なものを駆使して、様々な作品を作り上げていったという印象です。そして、中心の人たちは、美術系の大学などで専門に学ばれたそうそうたるメンバー。
そう確かにウルトラマンは美しかった。
画像は先のウルトラマンアート展のもの。