東京駅のライトアップを機に、この東京駅の建設当初姿と役割について触れました。
ならばついでに、もう一つ。
最後まで目に触れない部分。縁の下の力持ち、地下の基礎の事にもライトを・・
この丸の内の初期の建物に共通するのが、基礎に使われた松丸太。
地盤の弱い地域だけに、色々考えられた上に使われたのだと思います。
確か三菱のビルもそうだと思いますが、東京駅も今回の改修工事などにも合わせて基礎の補強もされています。長い間重要な役割を担っていた丸太もようやく第一線の使命を終えたのです。
この基礎の調査はだいぶ前に行われていますが、木材だけに、長期間の仕様によって相当傷んでいるのではないかと危惧されたところ、地下水の多い地質のなかで、いまだにみずみずしく松丸太は光っていたとか。
当時の土木技術の水準に関係者はさぞ驚いたことでしょう。
この松丸太の事は、少し前に丸の内界隈のビルの基礎にからんで、ブラタモリでもとりあげられ、さすがタモリさんはこの事をご存知で、保存された丸太に注目していましたね。