むかしむかし。まだ小さく、記憶がかすかに残る頃・・。
父の魚釣りについていった川で、ふと土手側を見上げると、なにやら貨車とか電柱などが並んでいました。
そして傍らには、もう動かなくなったような小さい蒸気機関車が、適当にペンキで塗られて置いてあったような。
その後、再び同じ場所で、今度は赤錆だらけになった、その機関車。
遠い記憶です。
その後、中学生になって、友人から廃線跡の話を聞いて、その記憶とつながり、早速、線路を歩いて、その河原の終点まで。まだ当時は、雑木林に遮られることもなく、草むした終点まで行けました。
そして、それからずっと後。
なんと、そこは廃線ではなく、あくまで休止の扱いなのだと。そして、いずれ車両基地として復活するはずだったが、通勤通学客も頭打ちで、どうも立ち消えになりそうだ・・。という噂。で、いったん本当に延期に。
さらに、やっぱり計画を進めるのだということになっていましたが・・・。
昨日のニュースで、正式に西武鉄道が、安比奈線を廃止にする事が決定したとの話。
かつて、川から砂利を採取するための貨物路線。
じつに半世紀。使われなくなった後も、そのまま線路が残り、色々と計画が変遷した、めずらしい場所ですね。
鉄道好きは別として、本来、一部の人しか知らない話でしょうが、川越が舞台の7年前の朝の連ドラで登場したので、少しは広まったのでしょうか?
Iさん。以前にここの話しをしましたね。ついに廃止ですよ。
私にとっても、記憶の物差しのようなところでした。