今回の演奏会で聴いた、ショスタコーヴィチの交響曲第7番。
ステージ上では、ずらりと数の多い金管が目をひきます。
この曲の印象深いフレーズは、昔のドリンク剤のCMで耳に残りますね。
戦争、あるいは侵略のテーマだそうですが、小太鼓のリズムに乗って、最初は木管ではじまるメロディは、どうも明るくコミカル。戦争などとは無縁に聴こえます。
これがすすむにつれ、大音量になると同時に、不協和音的になって、ぎこちない違和感ある音楽になります。
でも、今回ステージを見ていると、木管が始まってまもなく、チェロとコントラバスが、奇妙なサインを出しているのですね。
この曲も5番と同じく、色々な意味が暗号のように入っているようです。
ところで、この戦争のテーマ。わたしには、どうしても、チャイコフスキーの第5番の全楽章に出てくる「宿命」のテーマを少々滑稽に変奏しているように聴こえてしまいます。