東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂で聴くクリスマスコンサート。
木の長椅子、グレーの単調な内装に暗めの照明と、普段の音楽ホールとは違う環境を感じながら、やがて開演。
冒頭からモスクワ・アカデミー合唱団の精鋭の迫力に圧倒されます。
最初はロシア聖歌。
バラキレフの聖歌「天からの予言」がとても印象的です。チャイコフスキーの聖歌とは、ずいぶんと対照的で面白いです。
次はロシア民謡。
「ヴォルガの舟歌」や「仕事の歌」の労働歌が、なんとも味わい深く聴けます。
モスクワ・アカデミー合唱団は、当初は少年のみ。その後青年も加わって、さらに近年は女性パートも。後半は、オルガンも入って、その女性による「アヴェ・マリア」。
そして、ワーグナー・歌劇「タンホイザー」より”巡礼の合唱”。
聴いていると、オーケストラの伴奏と錯覚するような、重厚な響き。
特別な時空のコンサートでした。