昨日、彩の国シネマスタジオで観た映画。
優秀映画鑑賞推進事業として上映している映画で、2日間で4本を上映していました。
タイトルは「張込み」の他、「悪い奴ほどよく眠る」、「黒い画集 あるサラリーマンの証言」、「白い巨塔」。
それでもなぜ「張込み」?
この作品は、冒頭、夜の横浜駅のシーンから始まります。
発車ベルが鳴り響くホーム。
刑事が、ゆっくり走り始めた、満員の九州行の夜行急行のデッキに飛び乗り、そこから延々、九州までを描写します。
満員で通路に座り込んで夜をあかし、翌朝京都でようやく座席に。夏の炎天下の(当たり前ですがクーラーはないですよ)車内。
そして夜にようやく佐賀に到着するまで。
そこでようやくタイトルが現れます。ここまで実に12分間。
実は答えが、このシーンが目的。
今となってはとても貴重な、当時の様子がわかる映像なのです。
この映画の事をだいぶ以前に、作家の関川夏央氏の講演で聞いて、いずれ機会があればと、頭の隅においていたのですが、たまたま広報誌を見た時に、「ん?確か・・」と引っかかりました。
つまり私も映画タイトルで「張り込んで」いたというわけ。
古い映画をときどきDVDなどを借りて観ますが、やはり映画館で観られるというのはいいですね。黒澤作品もほとんどはリアルタイムでは観る機会がなかったわけですから。
お世話様です。
ブログを楽しく拝読しています。
クラシックの演奏会の内容も興味があるのですが今回の「張込み」については共時性を感じましたので、一言。
川本三郎の著作や橋本忍の脚本の映画が以前から好きで、CSの衛星劇場で最近放送した「張込み」をやっと見れました。地味ですが名作ですね!映画館の大画面で見ると印象も大きかったことと拝察します。
詳細を知りたくて「清張映画にかけた男たち: 『張込み』から『砂の器』へ」という本を先週購入して昨日読み終えたばかりです。
日本映画は埋もれた名作もたくさんありますが、社長のお勧めもまた教えて下さい。
ありがとうございます。
それはあまりにタイミングが・・!
但し私場合はきっかけがきっかけなので・・。でも、今回のことで、他の作品にも興味が湧いた次第です。
おすすめどころか、やはり教えていただかないと・・。よろしくおねがいします。