ベテラン乗務員が一番印象深く語った、「危険予知」。
これは以前からテキストや最近では動画などでも訓練の教材などがありますが、今回は机上の研修ではなく、実地主体の研修です。
今回の研修では、通常の運転でアクセルを踏みながら、ある時点で急ブレーキを踏んで停止する場合の停止距離と、危険を予知した前提で、アクセルから足を離し、ブレーキに足を軽く載せた状態で、目標地点で急ブレーキを踏む場合の停止距離の違い。
この違いを実際に体感できるわけです。
特に危険を意識していなければ、通常はアクセルの踏みながら車は進みます。突然、何かが飛び出してきたとしたら、その時点でアクセルから足を離し、ブレーキペダルに載せ替え、踏み込んで初めてブレーキが効き始めます。
ここで、危険予知という事を意識していれば、例えば走行中に路地などが見えたら、その時点でアクセルから一旦足を離し、ブレーキペダルに載せた状態にします。
アクセルから足を話した時点で、ある程度エンジンブレーキがかかり、ペダルに載せた足を踏み込めばすぐにブレーキがかかるわけですから、意識していない時にくらべて、停止距離は短くなるわけです。
実際の研修では、交差点を模したコースで、前者の走行では交差点をオーバーし、後者の走行ではぎりぎち停止できたようです。講師の方いわく「もしここに子供さんが飛び出していたらどうなりますか?」!
話だけなら、それはそうだ、だけで終わりそうですが、やはり実車での体験というのは違います。聞いているこちらもこれは大事なことだと、早速、近く開催予定の安全教育ミーティングで、今回の乗務員さんに体験談を話してもらう時間を作ることにしました。