ダン・エッティンガー指揮で、最初はラヴェル・ピアノ協奏曲 ト長調。ピアノはファジル・サイ。
この曲は比較的よく演奏される曲のわりに、どことなくコミカルな感じのイメージというくらいで、どうも今まで聴いていても、さらっと終わってしまう感じだったのです。
ところが今日は、特に2楽章にイメージが違って、ゆったりとしたテンポの中にも、ピアノ以外の楽器のフレーズひとつひとつが印象的に響き、とくに後半のイングリッシュホルン・・。この曲の魅力をあらためて発見しました。
ファジル・サイのピアノは、全体の強奏部分でも埋もれない低音の響きと、途中の宙にあげる手の動きが印象に残ります。
アンコールは、初めは、自身の曲「Ses」。とても哀愁を感じさせる曲です。2曲めのガーシュインの曲のサイ自身の編曲「サマータイム」は圧巻でした。
そして後半はリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
今日はエキゾチックな時間を過ごしました。