夜間の運転はだれでもできれば避けたいですね。
視界が利かない分、疲労も大きくなります。その視界について、実は現在の常識が少々本来のものからずれているのです。
もう十年以上になるのですが、ある時、何かの本の中に、高速道路というものは本来、夜間はハイビーム、つまりライトは上向きで走行するものなのだ、という記述がありました。
中央分離帯には植栽が多く見られますが、実はそれも対向車の上向きのライトの眩しさを軽減するためのものだとも。
そこで、当時、毎日夜間高速道を走行していたメンバーの前で、その話をしたところ、皆が全員、「そんなことしたら怒られるよ。」「いやがらせされるよ。」
確かに、実際そうなのです。
試しに、高速道路でハイビームにしていたら、後ろから来た車が、追い越した後に急に直前にこちらに車線変更して、ブレーキを踏んでいきました。
ところが、先日の運行管理者講習の中で、この話になりました。
実は昔は夜間はハイビームが普通。ただ対向車が来た時は、配慮をしてロービームに切り替える、というもの。
ただ、そのハイビームの眩しさが危険であるという問題が大きくなって、いつのまにかロービームが当たり前に変わっていったのだそうです。
考えてみると昔、というか、もう大昔?とは車の台数が全く違いますね。
常時対向車がいる前提では、ハイビームに戻す機会がないです。
これからは、逆に、視界を保つという意味で、夜間はハイビームに、という話が増えていくものと思われます。