会社の土地の話はたまたま川のそばで、溢れなかったけれども低い土地故の問題。
さて、母方の実家の昔話。
畑と田んぼがある土地の両側が低い山のようになっていて、最初はその山の上に家があったようです。ところが、そこは比較的海にも近い地域。あるとき海から吹く風で家が飛ばされてしまったとか。
それで山の上は懲りたということで、家をその山の下の方に建てたのですが、今度は山が崩れて家がつぶされたのです。
それでその山の近くは懲り懲りだということで、田んぼをはさんだ反対側の傾斜地に、家を写したのだそうです。その茅葺屋根の家が、私の母が、子供の頃に遊びに行っていた家。
私もその家の話は、子供の頃に昔話的に聞いていたのみで、15年前位に一度だけ訪れたことがあります。家はかろうじて痕跡を残すのみ。人が住まなくなった家は、すぐに傷みが来たようです。
今ではそのあたりは、地形的にくずれやすく危険と、建物は立てられなくなっているようです。
おそらくは最初の山の上の家は明治初めの頃でしょう。100年もたてば、自然によって地形も変わりますね。あくまでも、その自然の上にいるという事を意識しなければなりません。