県庁の方との話の最中、社員の平均年齢の話から、若い人の運転乗務員への就労の話題になりました。
運輸業界のなかでは、若い人を採用できないことは大変深刻な問題になっています。
景気が悪くなり、特にここ数年はひどいものですが、逆にその中でも採用したくても人が集まらないという状況は、年齢を問わず変わりません。
理由は様々でしょうが、昔の「同じ年齢でも他の業種に比較して賃金水準が高い」という図式が変わってきている事も大きいと思われます。景気悪化による運賃水準の低下、労働時間短縮の傾向から、以前のようにはいかないという事情があります。
それに輪をかけるのが中型免許制度の導入で、業界としては一部見直しを求めています。ただ、これは安全を考えての制度で、諸外国の実情と比較しての事でもあるので致し方ない面はあります。
私として印象に強く残っているのは、二十年位前までは面接時に、応募の理由を多くの若い人が「運転が好きだから」「車が好きだから」としていました。
そうなると最近の若い人が免許をとらない、免許があっても運転しない、運転したくない、あまり車に興味ない、という傾向も、大いに関係していると思うのです。