連休中のある日、近所のお宅に用があり、外出から帰宅した夜に訪ねました。
門の脇の呼び鈴を押すと、少しの間を置き、すこし離れた玄関先の照明が点灯しました。さて、いつもならここでインターホンから声が聞こえるのですが、今日は聞こえない。
あれ、と思いしばらくそのまま玄関先を見て待ちました。ふと気がつくと向こうからも誰かがこちらを見ている。
誰かではなかった。猫さんでした。姿勢を正して、少し首を伸ばして斜めにこちらを細い目でずっと見たまま動かない。不思議に、そのまま「お留守ですか?」と、もうすこしで言いそうになった。
ようするに、もともと猫が座っていたのが、私が門に近づいたので猫も首をこちらに向けたところ、玄関のセンサーが感知して照明が点灯したというわけ。
なんでもない事なのですが、その猫がよても品が良いので強く印象に残りました。
連休明けの今日、会社では連休中の出来事がどうしても話題になりました。そして帰宅後、そのお宅に再び訪問して用は済みました。その時に、先ほどの話をしたところ、可愛がっている愛猫の事、長い立ち話になりました。
ちょうど8年前の連休、5月5日に市役所近くにいる野良猫が子供を産んでいたところ、親猫が子猫5匹の内、2匹を足で外にだしていたのを見て、気になり、家に帰ったものの引き返して死にそうになっていた2匹を拾って飼ったとのこと。
思わぬ連休の思い出話となりました。