彩の国さいたま芸術劇場の映像ホールで上映された映画。
「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」
2011年の映画で、日本では昨年公開されました。
先月、27年ぶりの来日で、安倍首相との会談が報じられました。報道番組のインタビューを見た時に、この映画を観たいと奥さんからのリクエスト。
軟禁状態になった頃は、よく報道されていましたが、通算で15年もの期間。家族との関係を犠牲にしてでも祖国のためと覚悟した「The Lady」の半生の物語です。
奥さんは報道番組のインタビューを見ながら、ただならぬオーラを感じたとか、これだけ長い期間を耐えぬく信念を持つ国だから、実はこれから大変なすごい国になるのではとか、涙全開で高尚な感想を述べています。
私はとてもまとまった事は言えないのです。
植民地化する前の豊かな国。イギリスによる植民地化。独立運動と暗殺。暗殺された独立運動家の娘アウンサンスーチー氏と最愛のイギリス人の夫。
アジアの国のこと、まだまだよく知らなくてはならないことがたくさんあります。
映画の中ではモーツァルトのピアノ協奏曲第23番第2楽章が悲しみのシーンで使われていましたが、それとは別にヨハン・パッヘルベルのカノンが印象的なシーンで使われています。見張り役の兵士がアウンサンスーチー氏の弾くピアノの音を聴いて「ミュージック」とつぶやくあたり、作者は何を表現しようとしたのか興味があります。