中途半ばな4トン車としましたが、本来は重宝な4トン車でした。
普通免許で運転できる最大のトラック。
ところでだいぶ昔の写真で見た4トン車とは、今よく見るタイプと比べると比べ物にならないくらいこぶりな感じ。今の2トンロング車とさほど変わらないサイズでした。
当時はあまり荷台も平(ひら)ボティーとよばれる屋根なしが殆どで、一応後ろも見えましたからね。
その後、だんだんアルミを使った箱型のバンや、ウィング車が主流になっていきましたが、ここで問題なのが車種区分の制限。
4トン車というのは、あくまでも通称であって、車の重量と積載重量を合わせた「車両総重量が8トン未満(普通免許で運転できる最大のサイズ)」という制限があるのです。
荷台部分が長くなって、しかも屋根付きの箱型の荷台が乗っかるようになると、車体重量がどんどん増えていきますから、「総重量-車体重量=最大積載量」の最後の積載量はどんどん差し引かれてしまい、現状の4トン車は軒並み3トン程度になっているのです。
だから4トン車なのに4トン積めないという、業界内では「当たり前」の話しなのですが、一般の人にしてみると「何で??」という事になっています。
実際にお客様から「4トン車頼んでるのに、4トンは積めないとはどういうわけだ!」とお叱りをうけ、理由を説明してようやく納得していただいたりということは結構ありました。