運送業界で年々、問題が深刻化していることは承知の上なのですが、やはり個別にお客様や同業の担当者様と打ち合わせなどをしていると、その度合が高まっているのを感じます。
同じ輸送業でも鉄道、バス、タクシーなどと違い、圧倒的に参入障壁が低く(特に平成2年からの規制緩和後)、数の多いトラック輸送業者は、いわば顧客によってカスタマイズされている形態なのです。
そのため、本来、規制緩和の結果が、アメリカとは違って業者数がほぼ減っていない(最近少々減ったが、また増えている)など、景気による様々な変化を業界内でだいぶ吸収しているような感じだと思えます。
それでも今後更に顕在化すると思われるのが、人材の確保の困難さです。
車に興味を持たない若い人が増えている、というのは象徴的な事なのですが、実質的には、業務内容に比べて賃金に魅力がないことが大きいのです。
そして年間の中で需要期に変動のある分野において、車両の確保ができないという問題が確実に進行しています。