今日は東京フィルの定期演奏会。
冒頭は 小山清茂作曲・管弦楽のための木挽歌
山で生まれた民謡が、祭りで、そして町でも唄い継がれ、人々の精神に力強く生きていくというテーマの曲。とても聞きやすい良い曲です。
2曲目は、指揮の渡邊一正氏の今日は弾き振りのラヴェル・ピアノ協奏曲です。
コミカルなフレーズを持つ曲。2楽章の静かで美しい旋律の中で、とりわけ中間のフルートが奏でるところは郷愁を強く感じます。
ところで弾き振りというのは、通常の別に指揮者がいる場合と比べて、弾き振りする側と、オーケストラの人にとってはどんな感じなんでしょうか。興味があります。
メインはストラヴィンスキー・春の祭典。初演から今年でちょうど100年になるのです。
当時のスキャンダルという表現がいまいちピンとこない部分もありますが、今でも息が詰まるような変拍子の連続は確かに特異な曲ですね。
最初に聴いた時は、一体どこまで続くのかといった印象でしたが、最近は短く感じます。演奏時間は三十数分なのです。
ステージいっぱいの大編成。今日はひときわ迫力を感じる演奏です。
タムタムが効果的に使われていて、実際生の演奏を聴くと、忙しそうで自然と注目してしまいますね。
いずれにしてもこの曲。バレエとして見なくても、一度テーマを聞けば、必ずや「乙女のいけにえ」のことが脳裏によぎらざるを得ない・・。うーん、やはり問題作だ!