昨年末の大晦日は東京文化会館で全九でした。
第九ではなく全九。つまりベートーヴェンの全交響曲の九曲を一日で聴くのです。文字通り究極の演奏会です。
ところで、普通は「大晦日にそんな」「一体どれだけの時間?」「ちょっと無理でしょ」と思うのではないでしょうか。
一昨年のいつだったか、最初に耳にして私自身そう思ったのですが、一度耳にしてしまうと気になってしょうがありません。ここ何年か、かなりベートーヴェン交響曲に傾倒していたこともあって、第九に到達するまでを一度に聴けるという魅力に押されてしまいました。
そして昨年末も同じくです。
全交響曲の演奏会というのは普通は少なくとも3回位に分けて行われるですから、それを一日というのは、聴く方というよりも、演奏される側にとっても「トンデモ」なわけで、一昨年の曲間のトークでも奏者の方が、それにちかい表現をされていました。(といいながら昨年も同じメンバーの方が演奏されていますが。)
指揮は今年5回目の小林研一郎さん。演奏は岩城宏之メモリアル・オーケストラ。合唱は武蔵野合唱団。
それにしても奏者の方も大変ですが、指揮者はいったい・・。
コバケンさんは以前にテレビ番組で、年間の指揮する回数も相当多いとの話しでしたが、その時に、疲れないというようにもおっしゃっていました。すごいエネルギーですね。