(続き)青い背景に銀文字のお経・・・これは昨年9月に上野で観た、ボストン美術館展の二月堂焼経と同じく、焼け跡から見つかった巻物。
華厳宗管長・第224世東大寺別当の橋村公英師のお話も、実に興味深い話ばかり。
実に広い東大寺のエリアの地理的なお話。傾斜地にあるという条件で、水との関係。
そして、雷の通り道であるという点、そして建物や外構の条件から消防に難があることから、火との関係。
最後に火の用心という言葉について、「心を用いる」という観点からのお話。
気づく、判断する、実行する、という修行にも通じる、明快かつ実践的な内容が、少々意外・・・
まさに千数百年からの視点は、すべてをお見通しでした。