川越市立美術館で開催された、金沢健一「Sound Stroll on a Steel plate(鉄板上の音散歩)」のパフォーマンスイベントへ。
大きさの違う鉄片が組み合わさった、丸い鉄板上を、彫刻家の金沢健一氏操るマリオネットが歩きながら、音を奏でています。
歩く場所、歩き方、それに鉄片の大きさで異なる音を楽しみながら、いつの間にか自分の頭の中では、すっかりマリオネットを人間と認識しているのが面白い。
で、しばらくして気づいたのですが、てっきり金属の振動の効果音が流されているのかと思ったら、これは隣室からのアルトサックスの音・・・
休憩をはさんで、こんどは隣室で、鉄板を振動させて発する音と、即興演奏家でアルト・サックス奏者の徳永将豪氏が向かい合わせで、音の競演。
高い音域では、区別がつかず、途中でサックスの低い音に切り替わったところで、楽器の音として聞こえる不思議さ。
音って、振動が空気の振動で伝わってくるもの・・・と何度も頭をよぎる、実に面白い1時間。
(川越市美術館の企画展示は、12月26日(日)まで)