私の子供はゆとり教育の世代。お気の毒とも、ちょっと責任者でてこいとも思います。
でも、その時代での教育の方針の影響というものはどの世代でもなにかしらあるのだと思います。
最近の日本を取り巻く情勢を見るにつけ、思い出すのが高校時代の公民の授業。
担当の先生は、熱血派の先生でした。
教科書というよりも、別のテキストで主に授業を進めていました。とくに福祉の事を重視して、政府の福祉への配慮の無さを強く指摘していました。
でも話が面白く、授業は活気のあるものでした。
印象深いのは、日本の防衛力についての授業。
このときはめずらしく、各自が一人ずつ前にに出て、自分の意見を発表するということになりました。次回にその授業を行うので考えをまとめておくように言われました。
いざ自分の意見といっても、当時、そうそう防衛について考えていたわけではありません。本屋で、いくつかの本を見ながら、自分の感覚にしっくりくるものを探して読みました。
そして読んだ本の影響もあり、いずれ、北海道が占領されるのではないかという思いから、ひとつの国であれば、自国でしっかりとした防衛力をもつのが当然ではないか、という意見にまとまりました。
当時はもちろん冷戦時代。鉄のカーテンなどとも言われていた時代です。情報収集と思われる不審船が現れたりと、一体何を考えているのだという恐怖感がありました。
北朝鮮による拉致事件は丁度この頃に発生していた事になります。(続く)