ドヴォルザークと言えば、相当な鉄道好きと言われています。
新世界の冒頭が、機関車の動きからと言われていますが、ユーモレスクの冒頭も列車の音から来ているのではないか、との解説を見ました。
もしそうならば、速度感は違いますが、「東京ブギウギ」と同じということになりますね。
もっとも、今はほとんどレールの継ぎ目の音がしなくなりましたから、イメージがわかない人も多いでしょうし、鉄道に関心がなければ、「昔のガタンゴトンね」で終わりでしょう。
実際には、相当な複雑な音の変化があって、車内での響きや、周りの建物からの反響やらで、実にいろいろな音がしていました。
今でもローカル線に乗れば、音はしますが、何しろ一両か二両位の編成で、しかも田園地帯などを走っているのがほとんどですから、のどかではありますが、昔のようなめまぐるしく変化する「響き」は少ないのです。
それにしても、そのような音からもヒントを得るのでですから、やはり作曲する人は違いますね。