日曜日の東京フィルの定期演奏会。
前半のピアノ協奏曲が終わって、アンコールになりました。
指揮者とソリストが、袖に近いところで、楽譜を見ながらなにやら相談しています。
そして、その最中、ピアノには、もう1脚、椅子が用意されました。
それでエッティンガー氏と菊池洋子さんが並んで連弾。そして曲がシューベルト「軍隊行進曲」。
あの独特のリズム。右に左に揺れながら、表情豊かに、テンポも緩急。
途中で菊池さんがするりと、低音側にまわって、これは打ち合わせ無しのようですね。
最近、何かのCMで使われていますが、だれでもなじみのある、この曲。まるで仲良しの子供が一緒に弾いているかのような演奏。
2千人の観客のなかで、「楽しさ」を感じなかった人はいなかったでしょう。
これこそ、「音楽」の真骨頂、と思わず唸ってしまうほどの、アンコールでした。