一昨日は東京フィルでブラームス1番を聴きましたが、昨日、たまたま車中のラジオで、リッカルド・シャイー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のブラームスの演奏をとりあげていました。
テーマが楽譜の初演版と改訂版による違い。
実は交響曲第1番の初演時の楽譜は、現在演奏されているものとは少々違うようです。
その例として第2楽章の初演版と改訂版をそれぞれ聴き比べをしました。
この第2楽章が、初演後に、交響曲らしくない、まるでセレナーデではないか、との批判を受けての改訂だったようです。
当時は絶対音楽と標題音楽との論争の渦中にあったり、大変だったんですね。
初演版は、途中から全く違うテーマがはじまり、しばらくして現在のものに戻ります。あとは終わるところも、あっさり終わり、バイオリンのソロの長く伸ばすところがありません。
それ以外はほとんど同じように聞こえますが、その後に改訂版を聴いてみると、要所要所がより重厚な音になっています。
東京フィルの演奏を生で聴き、翌日に初演版と改訂版の演奏の違いをじっくり聴いたわけですが、さすがに第2楽章の旋律がぐるぐる頭のなかに鳴り響いています。
というわけで夕方以降は、とろ~んとした気分になってます。