トラックを使用している人なら常識なのですが、通常トラックにはバッテリーが2個載せられています。
2個使用しているといっても、配線をみればわかりますが、1個12∨のバッテリーを直列につないであって24∨として使用しているわけです。
カー用品などで、12∨専用とか12/24∨併用とか表示されている場合がありますが、トラックのように24∨車だからといって24∨のバッテリーを使用しているわけではないのです。
ところがトラックでも1t車クラスのトラックになると12∨の車もあります。当社にある1.5トン積載のトラックは12∨車。でもバッテリーは2台載せてある・・。で配線をよくみると他のトラックとは違って、並列に繋げてあるのです。なので当社のなかでも少々変わり種というイメージ。
さて、非常時のための始動手段がないかなどと先日書きました。
例えば寒冷時に、予備のバッテリーが積載していれば、いざというときにそちらを使用して・・などと考えたこともあります。
ただ、予備のバッテリーを積んでいても自然放電してしまうので、そちらもある程度充電していないと用をなさなくなります。
ということは、非常用のバッテリーもなにかスイッチか何かで切り替えながらしようすればいいかなどとも。
そのような車、私は1車種だけ知っています(もちろん他にもあるかもしれませんが)。
それは日産プリンスロイヤル。これまた若い人は知らないのでは。現在の天皇陛下はもともと車への感心はおありの人だと思いましたが、このような特別車自体をあまり使用されないので、一般には知られないのかもしれません。
戦後、昭和天皇の時代につくれれた専用の御料車です。確か今は後継のトヨタのセンチュリーロイヤルにバトンタッチして使用されていないと思います。
このプリンスロイヤル。プリンス自動車が日産に吸収される前に開発されただけあって、昔のグロリアを彷彿させます。戦後の行幸で地方を回るのに、どうしても当時のバッテリーに不安があり、2台載せて、1日毎に切り替えレバーで交互に使用していたということで、面白いですね。もっとも、仕様はその後に変更されているかもしれません。