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2012年11月4日Daily Archives

野外ステージ

昨日のイルミナートフィルハーモニーオーケストラ結成記念コンサート。
会場は上野公園内の恩賜公園野外ステージでした。舞台側も客席側もそれぞれ、いわば貝殻のような形の屋根がついていますが、あくまで外。

海外では自然の豊かな屋外で人々が気楽にオーケストラを楽しんでいる様子が紹介されていますね。でも日本ではなかなかありません。

それにしても数日前からの冷え込み。会場入口ではブランケットの貸出にカイロの配布。管楽器の奏者の方は合間にも息入れして楽器の温め。もうすこし良い時期だったら・・。ところが、これが日本。夏の湿度の高い状況ではオーケストラの音に大いに影響があって無理なのだそうです。
しかもここ上野公園の夏は蚊の大群が。そうなると実施できる時期もそうとう限られているということ。

都会の真ん真ん中ですから、客席に座ってみると、車の音などの騒音が結構低く響いています。このような環境でのコンサートの開催というのは、とにかく大きな挑戦だったようです。

でも指揮の西本智実さんは、リハーサル時にはカラスの鳴き声。光に集まる譜面台の昆虫。たとえば風が吹けば音が流れてしまうという状況もすべて自然として一緒に音楽として楽しんで欲しいと話されていました。

大きな挑戦で開催されたコンサート。限られた舞台スペースで、普段より編成が少ない音をテクニックでバランスを保つオーケストラの力量。照明による幻想的な光景。子供さんも入場OKの自由な雰囲気。最後の曲での聴衆の参加と、これまでになかなか体験できなかった楽しさを堪能できました。

準備の進む開演前の野外ステージの様子。この数時間後、ここに幻想的世界が拡がりました。

譜面台にはオペラのオーケストラ・ピットで見るような照明が。演奏時は光の映像演出のため、丁度指揮者にだけスポットが当たるようになっていたんですね。

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