普段日常的に車で通る道。
市街地ではなく、郊外のセンターラインのあるごく普通の道路。
歩道は段差がない、ただのラインだけで車道と区分されているものの、歩道の幅はごく狭い。
前方の左側の歩道をこちら側を向いて移動している車椅子の人が見えた。と、突然車道側にはみ出してくる。おおっと、ブレーキで減速。
実は同じく左側の歩道をもう一台の車椅子が、向こうへ向かって移動していたのです。それで、車椅子同士が対向した状態になったので、こちらを向いている車椅子の方が、よけるために車道にはみだしてきたわけです。
電動車椅子のようですが、少々操作がしずらいようで、対向の車椅子をよけたものの、歩道側にスムーズに戻れない様子。
この辺の道路で車椅子の人をみかけるのはめずらしいのですが、このように車椅子同士のすれ違いで車道側にはみ出す状況もあるのだと認識。なお、車椅子はあくまで歩行者と同じ立場ですので、歩道を移動するのですが、もし段差のある歩道は動きづらいでしょうね。
さて、それから数分もしないうち、カーブの横断歩道に近づいた時に再び、車椅子の人が右手に見えました。高齢の男性です。ただ、今度は車椅子というより、ほとんど寝た状態の形。もうすこし角度が低くなるとほとんどストレッチャーのような感じ。
こちらが停止したのをみて、対向車を確認しながら渡りはじめたのはいいですが、しきりにこちらに手を上げてお礼の合図をしています。
渡りおわっても何度も手を上げています。あまりに何度もするものだから、さすがにしまいにはこちらも合図を返します。
お礼はいいから早くわたらないと万が一、速度超過の対向車が来るとカーブで見にくいから危険とひやひやしながら待っていたのですが・・。
電動車椅子ができるまでは、ほとんどこのような光景は見られなかったですね。一人で動けるのは便利だとは思いますが、事故の危険性の事を考えると複雑です。
それにしても随分愛想良い人だったなあ。