時代が変わると、思ってもいなかったことが起きるもので、最近は廃止の危機に直面している地方鉄道が公募社長を迎えています。ひたちなか海浜鉄道や山形鉄道、北条鉄道など。ちなみに、和歌山の猫のタマちゃんは社長でなくて駅長ですからね。
その中でも千葉県のいすみ鉄道の鳥塚社長はおもしろいです。
自費の訓練費700万円を負担しても運転士になる夢を叶えたい人を募集し、訓練、そして国家試験をパスして見事、運転士として独り立ちしているのです。このことは結構報道されました。
そして、古くなって退役した昭和のディーゼルカーを個人で買取り、このいすみ鉄道で観光急行列車として土曜日・日曜日に走らせています。
面白いのが、「ここには何もないがあります」「乗らなくていいですよ、とにかく一度来てみてください」と呼びかけている事。小さい鉄道で、1両で走っているのですから大勢の人が来ても対応できない。そのかわりおみやげなどの物品販売に力を入れ、廃止が決定寸前だった鉄道を存続へ導きました。
今回はJR五井駅から、小湊鉄道、いすみ鉄道を通り、JR大原駅までですが、途中、大多喜駅で下車し、例のキハ52にも乗りました。
どうぞ車できてください。と、大多喜駅前にも安く駐車できる町営駐車場を設置しているのもおもしろいですね。房総もアクアライン開通で、川崎側から飛躍的に近くなりましたが、圏央道の延伸によって、さらに近くなります。
これが例のキハ52。糸魚川で退役した車両を運んできたのですが、鉄道車両を運ぶって輸送費が大変なんですよね。
里山の緑に夏空が房総らしいです。
レトロ列車といっても、普段走る車両は最近、ピカピカの新車2両を導入し、エアコンも快適な車内で地元のお客さんの足になっています。