大型トラックに、追突事故を回避する自動ブレーキを義務化するという報道がありました。
20トン超の大型トラックが対象で、2014年11月1日以降に生産される新型車から適用との事ですが、おそらく適用範囲は徐々に拡大されることと思います。
技術の進歩で確かに、さまざまな機器が開発され、メーカーが競って販売しているわけですが、どうしても価格が高価であることが導入を遅らせます。さまざまというのが曲者で、どれが決定版かという判断がユーザーサイドでは難しいのです。ある程度、絞れれば段階的にでも導入していこうという方法もあるのですが。
安全に関わる装置は出来るだけ、義務化が促進されることが望ましいです。対象車種が増えれば、必然的にコストが下がるわけで、当然、普及までの期間が短くなります。
もともと道路事情の悪かった日本でこのように車が普及したのは、道路整備という、ひとつの国策という側面(税収など)もあったはずです。これだけの密度の高い交通事情に、残念ながら交通マナーは運転者の年齢を問わず悪くなっているのが現状です。
環境対策であれだけの排ガス規制を行い、その規制をクリアする車種の開発に多額の費用がかかり、それが理由で車両の価格は跳ね上がっています。安全の問題についても、大きな事故が起きるたびに、その対策という形で進んでいくというのも順序がちがうのではとも思います。