本日は運輸支局。大宮ナンバーをつける検査場と同じ場所ですが、埼玉県内の許認可や届出はすべてここです。運輸事業者にとっては要の場所になりますが、雰囲気は昔とは比べ物にならないほど変わりました。
あるときから暫くの間、「軽装でどうぞ」という貼り紙がありました。いえ、クールビズよりずっと前のことです。
もともとここは事業者にとっては、それこそ「恐れながら」の世界でした。
現在と違って免許など早々にはおりない。免許を希望する事業者には聴聞を開かれたりと文字どおり参入障壁がありました。車庫の変更も認可が必要で条件もきびしく書類をそろえるのも結構大変でした。決められた毎年の報告書をきちんと出していないと、認可はそもそも無理。古い車両を新車にする「代替え」すら認めてもらえなかったのです。
いずれにしても常に緊張して行くところでした。
それが平成2年の規制緩和からをさかいに徐々に変わっていったのです。免許制から許可制に変わり、条件を満たしていれば原則的には営業ができるようになり、書類もだいぶ簡素化されました。その貼り紙もそのころからだったと思います。でも軽装と書いてあっても当初はなかなかそういう気分にはなれませんでした。
最近は受付も銀行のような番号札制になり、今回書類を受け付ける人も若い女性でした。ちょっとたどたどしかったですが。