オーチャードホールでロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーの「くるみ割り人形」を。
事前に、リハーサルも。第二幕のところでした。
本番の衣装ではないので、ネズミの動きがよくわかること。
ピットから聴こえてくるオーケストラの音と、華やかな夢のような舞台を心ゆくまで楽しみました。
ドロッセルマイヤーの手の動きが印象的。
それにしてもカーテンコールの最後に登場した、ツィスカリーゼ校長のオーラのすごい事。
オーチャードホールでロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーの「くるみ割り人形」を。
事前に、リハーサルも。第二幕のところでした。
本番の衣装ではないので、ネズミの動きがよくわかること。
ピットから聴こえてくるオーケストラの音と、華やかな夢のような舞台を心ゆくまで楽しみました。
ドロッセルマイヤーの手の動きが印象的。
それにしてもカーテンコールの最後に登場した、ツィスカリーゼ校長のオーラのすごい事。
久しぶりに演劇を観に、東京芸術劇場のシアターウエストへ。
トムプロジェクトの「にっぽん男女騒乱記」(東憲司 作・演出)の初日。
時代は戦後七年の花街。そしてもうひとつの題材が紙芝居。
どちらも、もう少しで消えていくもの。
その舞台は、なんとなく暗いイメージか、とはならず。逆に、文句なく終始楽しい時間をつくりだしています。
開演前から、舞台上を埋め尽くすように配置されたひまわりも、何かを暗示しているかの如く。
どんな時代も、人は光を求めて生きていると。そのような脚本に、実にぴったりのキャストのお見事な演技が、舞台に清涼感を。
出演は、音無美紀子さん、高橋長英さん、真山章志さん、小林美江さん、そしてミュージカルなどでも活躍中の、上原理生さん。
トム・プロジェクト プロデュースのお芝居「Sing a Song(シング ァ ソング)」を観ました。
久しぶり本多劇場です。
舞台は戦時下。故淡谷のり子さんが構想の元となった歌手演じる戸田恵子さん。
歌に対する信念を貫くストレートさが、気持ちいいです。
それに日露戦争の、あの二百三高地から生還したというマネージャー役の大和田獏さんが、音楽の持つ力を、飄々とした感じで語った言葉。これは演劇史に残る名セリフかも・・・
このような時代背景の中で語られる音楽。それを珠玉の台本の演劇で観る。
なんともすがすがしい時間。
先月に、Bunkamuraのル・シネマで、「新世紀、パリ・オペラ座」を観ました。
キャストをはじめ、さまざまな人たちが登場するドキュメンタリー。人以外の登場も・・
ストライキがあったり、本番直前の交代劇など、大変です。
おもに若手バリトン歌手にスポットを。
さて、シーズン中にはパリで連続テロが発生。ロックバンドのコンサートが開催されていた劇場も標的に。
それに対し、パリ・オペラ座からは、早速、テロには屈しないとの声明を発表。
確かに、当時のニュースでも、市民へのインタビューで感じたことなのですが、戦う事を忘れない市民なのだということが、とても強く印象に。
トム・プロジェクトの舞台「明日がある、かな」
舞台は、昭和の東京オリンピック間近。まだのどかな地域であったと思われる北関東の地。
もう半世紀も前・・なのに、話の内容は、現在多くの人が、苦しんでいる、花粉症の始まりの頃。
さて、笑いだけをとるようなストーリーとは無縁のこのような作品を演じる9名の俳優さんの力量に、とにかく圧倒されました。
特に後半に、実に一人一人が光ってくるのです。まるで、自らに発光し、観客を虚像の世界に引きずり込むパワー。
そして斎藤とも子さんの、シンボリックな気高さ・・
音楽にしても、演劇にしても、ライブは、一期一会の素晴らしい瞬間です。
ああ、今回もずっしり思い直球を受けました。
となりの奥さんは、早くも途中からウルウル状態・・・
昨日は、トム・プロジェクトの風間杜夫ひとり芝居を。
タイトルは「ピース」。より一層タイムリーなテーマですね。
平和の対は、戦争ということでしょうが、冒頭から「死」との関わりでストーリーが続きます。
さて、まさしくひとり芝居なので、キャストはただ一人のはずなのに、今回は出演者が大勢だったような、しかも往年の・・(私の年代だとさすがに、少々無理なところも)・・・
今日はなんだか錯覚しているような気分。観客全員、どこかへ連れていかれましたか?
カンバーバッチ主演のシャーロックが再放送中で、今回は全部見てますが、以前に見た回でもストーリーを理解していない。
以前は、かなり適当に見てたのかも(カンバーバッチファンの付き合いで・・)。
で、数年前のドラマですが、どうもテロなど、現在の世界で起こっていることと、だぶる部分があって、現代・・というか現実との境が混同しそうで、そのうち現実の方が追い越すのではないかと・・・。
というわけで、今回はしっかり見てます。
いかんいかん、携帯のパスワードは、違いますよ。
(誰?飲食店から、申込書送り返されたの。「数字以外使えません」だって)
日曜日は、池袋の東京芸術劇場シアターイーストにて、演劇を。
東日本大震災が発端となった、危機的な事故によって故郷を追われた人を描く、とても重い題材。
これだけ情報の多い現在でも、この問題を真正面から向き合うことは難しいです。
さて、ここで演劇という芸術の力を、あらためて再認識させられます。
冒頭から、意外なほどの直球に、自然に引き込まれているうちに、ほんの少し、人の痛みに触れられたのかもしれない・・・。
短歌を通じて交流する、不思議な人間関係。
深く悩みながらも、明るく前向きに進む、主役の安田成美さんの雰囲気が、困難な現実に、確かな光を与えています。
これは、まさに、今の私たちへの直球ど真ん中!、お見事なお芝居でした。
作・古川健 演出・日澤雄介 出演・安田成美 高橋長英 ほか
昨晩は新宿・紀伊国屋ホールで演劇を。
トム・プロジェクト プロデュース 「静かな海へ」
今年は、水俣病が公式に確認されてから60年。
その水俣病を題材にしたお芝居ですが、ドキュメンタリーなどではなく、ある医師をモデルにしたフィクションなのです。
いまだ終わらない、公害の原点ともいえる問題を、あえて一人の人間に焦点をあてて描いた作品で、キャストはもちろんのこと、このお芝居をつくりあげた人たちの「力」に感動します。
「これぞ演劇の力」と、なんども頷く、帰り道でした。
今日は池袋の「あうるすぽっと」へ。
トムプロジェクトプロデュース 風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」。
そういえば、あの5時間を超える一人舞台の時も、歌で始まった。今回はロックで。
95歳の銭湯の名物爺さんが主人公。
学生に、戦争の記憶をさかのぼって語りながらも、最後に自分の正義感の矛盾を、若い学生に指摘されてしまうシーンは少々切ない。
歌に、漫談風の講義、そして番台がいつもまにか高座になって・・
それにしても、風間さんは、とてつもないパワーと引き出しの持ち主なんだろうなあ。