トム・プロジェクトのお芝居「無言のまにまに」を観に、両国のシアターΧ(カイ)へ。
作・演出 ふたくちつよし 出演 斉藤とも子、高橋洋介、原口健太郎、生津徹、中嶋ベン、吉田久美
戦争によって絵の道を断たれた画学生の、絵を展示した、長野県上田市の「無言館」。
その美術館が出来るまでのストーリー。
文字通り、無言で生きた証が、言葉を超えて生き生きと蘇ります。
そして最後の演出としての展開にも、おお、そうくるかあ、と。
観ることが、英霊に対しての供養になるようにも思えました。
トム・プロジェクトのお芝居「無言のまにまに」を観に、両国のシアターΧ(カイ)へ。
作・演出 ふたくちつよし 出演 斉藤とも子、高橋洋介、原口健太郎、生津徹、中嶋ベン、吉田久美
戦争によって絵の道を断たれた画学生の、絵を展示した、長野県上田市の「無言館」。
その美術館が出来るまでのストーリー。
文字通り、無言で生きた証が、言葉を超えて生き生きと蘇ります。
そして最後の演出としての展開にも、おお、そうくるかあ、と。
観ることが、英霊に対しての供養になるようにも思えました。
彩の国さいたま芸術劇場へ。
2年前の金沢健一氏とのコラボによる上演の再演。劇場が変わり、馬蹄形の客席からでは、またずいぶんと印象が変わるものです。
そして今回は、マリオネットも登場。
普段聴く音楽ではなく、お芝居でもない舞台。どちらかというと、絵画を鑑賞する感じに近い。
叫び声の音の波動、金属の振動からの音の波動、身体の動きからの波動・・・世界はどこかで繋がり、何かにつながっているのを感じます。
標題の帰点は、子供の頃の原風景を描き、それを言葉に出して、匂いや音の記憶を踊ることからスタートしたと。
たとえば、自分だったら、(踊れないけどね)どうなるだろうと、頭をよぎったり。
紀伊国屋ホールへ。トム・プロジェクトのお芝居を観ました。
舞台は昭和24年の休業中の銭湯。
それぞれ失った物、弱みを抱えて集まってしまった五人のドラマ。
ただ生きていくのが精一杯の日常の中で・・・
ああ、目の前で「人間」が生きているなあと・・・
実はめずらしく、今回はキャストばかりに目がいっててタイトルをわすれていた。
終演後、あらためてみたら「にんげん日記」。
作・演出 東憲司。キャストは、小野武彦、高橋長英、村井國夫、大手忍、賀来千香子。
さすがの名優陣、珠玉の舞台でした。
とにかく清々しさを感じたひととき。
今日は東京芸術劇場シアターウエストへ。
トム・プロジェクトのお芝居、風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」。
11年ぶりに帰ってきました!と始まりましたが、あの伝説的な、5時間以上、本多劇場の椅子に耐えて観た、五部作一挙上演から確かに11年・・・
主人公の牛山明が、だんだん天使にも思えてくる。
俵星玄蕃も聴けたし、大満足で、やっぱりライブ、という舞台でしたが、最後の一曲。
隣の専務が泣いてるんで、お約束にしては、普段と様子が・・・
だから感想は専務におまかせ。
・・・・・・
この環境下で、私達は傷ついているだと。あれこれ、理不尽であっても、言われるがままに、淡々とこなして生きているけれど。
上に立つ人がもっと、気づいてくれればいいけれど、でも、まずは自分自身が、傷ついていることに気づくべきだと。
今日の舞台の最後の歌と、風間さんが挨拶であげた声は、それによりそうメッセージだった。
拍手は、温かく人を包み、芸術は、心の糧になるのだ!!
東京芸術劇場シアターウエストに行きました。
前回の題名と同じく「狸」が出てきて、あれっと思いましたが、作・演出の田村孝裕のシリーズなのですね。
テーマは介護。前回は在宅でしたが、今回の舞台はシェアハウスのホスピス。
重い問題に、直球勝負のシナリオ。そして柴田理恵と岡本麗が、ばっちり現代の世相をぶった斬ってます。頼もしいね。
そして現在の私達の状況は、実に病的であることを、つくづく認識されられる内容。
後半の意表を突く展開に、後ろの座席のほうでは、驚いたリアクション。生の舞台と観客の関係ならではです。
キャストは他に、カゴシマジロー、フラメンコダンサーのグラシアス小林、辻井彰太、森川由樹。
両国のシアターカイへ。
タイトルが、狸が、ひらがなと漢字とカタカナで並んでいるので、一体どんな内容だろうと。
舞台は現在、というより、マスクに消毒スプレーに検温と、まさに今。
目の前で繰り広げられているドラマは、実に深刻で、闇すら感じるもの。
それが、意表を突く展開と、童話風にすすむナレーションもあって、コミカルに進みます。
現実を見ながら、逆に今の現実を俯瞰して重さを忘れるような、楽しいお芝居でした。
作演出・田村孝裕。 キャストは、榊原郁恵・岡本麗・小林美江・カゴシマジロー・生津徹。
東京芸術劇場シアターウエストへ。
手を消毒して、チケット半券も自分でもぎる。連絡先も記入。客席は一席おきで、舞台とも距離をとる、といった今仕様。
歌手の渡辺はま子と、フィリピンの刑務所に死刑囚として収監されていた元日本兵、政府の命で教誨師として派遣されていた、僧侶の加賀尾秀忍のお話。
演出が切れ目なく進むのが面白く、音楽が奇跡的なストーリーを展開させていくのが印象的です。
いつもながら知らなかった歴史の話に、戦後は終わっていないんだという思いで少々心中複雑です。
出演は、大和田獏・島田歌穂 ほか 作、演出 シライケイタ
昨年末のお芝居の役者さんから、はがきをいただきました。
千秋楽から二週間過ぎて、ようやく一安心という気持ちとの事。
このような状況下で、とにかく大変なことと・・・
早く、落ち着いた世の中になればと思います。
すみだパークシアター倉に。
今年の2月以来、10ヶ月ぶりのお芝居です。
定員の半分で、かつ換気を強くするので暖かくして、とのことで厚着しましたが、暖房の風なので問題なし。
今年の夏に大いに問題になった、筑後川のダム建設が題材。使われたベートーヴェンの音楽によく似合う、重いお話し。
この件は、また別途に・・・
それにしても、ひさびさの鑑賞。なんともいえない心の充足感。
やはり芸術を大いに欲している。
ゴッド・ファーザーの話題になったついでに・・
PART2まで観たので、昨晩はPART3を。
本来は、3というより後日談だったようですが。
中身はより生々しい話になって、なんとも・・ですが、終盤は、舞台を使って演劇的に。
マイケルの絶叫のシーンは、絵画そのもの。
エンディングの構図も、実に絵画的。
3で最後ともわかったうえで観るからかな。