週末に久しぶりに、高校演劇の大道具の搬出に。
大方積み終わったころに、背丈より高い枠が・・・
これは扉のないドアのようで、一瞬、昔を思い出して懐かしさが。
でも、思い出の方のドアは、扉もドアノブもあったなあ・・・しばしあれこれ思い出していたところに、今日になって、谷川俊太郎さんの訃報。
そうでしたか。
とても不思議な戯曲のお陰で、いつまでも思い出は色褪せません。
週末に久しぶりに、高校演劇の大道具の搬出に。
大方積み終わったころに、背丈より高い枠が・・・
これは扉のないドアのようで、一瞬、昔を思い出して懐かしさが。
でも、思い出の方のドアは、扉もドアノブもあったなあ・・・しばしあれこれ思い出していたところに、今日になって、谷川俊太郎さんの訃報。
そうでしたか。
とても不思議な戯曲のお陰で、いつまでも思い出は色褪せません。
土曜日に久しぶりの下北沢・本多劇場へ。
風間杜夫ひとり芝居「カラオケマン・ミッション・インポッシブル~牛山明、バンコクに死す~」。
今回は海外編でバンコクが舞台、という、いつもながらに波乱に富んだ設定。
お約束はすべて網羅の舞台でした。しかしほんとに超人的なエネルギー。
カーテンコールでは、客席からの応援が原動力と、感極まっていた様子でしたが・・
芝居愛、舞台愛、そして人間愛。唯一無二の世界を感じました。
作・演出 水谷龍二
日曜日に、俳優座劇場にて、トム・プロジェクトプロデュースのお芝居「かえり花」を。
トチの木のある、ちびっ子広場と称する公園で、なぜか引き寄せられた三人の年老いた男女。
やがてそこの若い女性と、男性が加わる。
時間が前後すると同時に、あの世とこの世も行き来するようで、さらに登場人物の背景も、いわば半透明のような部分も。
結構どぎついセリフや、物騒なモノも登場するのに、なぜか優しさに包まれた感じなのは、現実と夢が混在しているからなのか。
年をとったら、ついには子供に戻って・・・だからなんの心配もいらないんだよね。
プロデューサー氏曰く、「弦楽五重奏」と。ほんとに5人のキャストにみとれた時間でした。
出演 大和田獏、藤吉久美子、有森也実、中嶋ベン、長野優華 作/日向十三 演出/小笠原響
京都府立文化芸術会館にて、加藤みやこダンススペース「笑う土」京都・特別公演を鑑賞。
岩手県の岩泉町の安家(あっか)地区でのワークショップから、自然や民話を通じて、パーカショニストの加藤訓子、彫刻家の三輪美奈子とのコラボレーションで生まれた舞台。
巫女、狐、天狗に座敷童子。巨大な根、そして銅鑼をはじめとしたパーカッションの音が響きます。
地面と空気、つまりは天と地。過去と未来。見えるものと見えないもの。それらをつなぐ、ということが表現されているのかも。
冒頭からはじまる、お囃子の懐かしさが、底を流れていきます。
先週は、能を鑑賞。
5月に大宮で薪能を。今回は、観世能楽堂の武田宗典之会。
場所からして深い・・・ギンザシックスの地下。2フロア分なんですね。
舞囃子「鶴亀」、狂言「萩大名」、仕舞「屋島」「船弁慶」。
休憩をはさんで、能「安宅」。
ある程度、馴染みがあるストーリーとは言っても、やはり音声ガイドは、必須。
全体的に感じたのは、昔の人は、やはり価値観が、精神的なものに重きがおかれていたのだろうと。
なので、舞台を観ながら、それぞれが自然に感じ取っていたのだろうと。
今日は新宿のスペース・ゼロで、トム・プロジェクト プロデュース 「ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部 ~」の初日を。
顧問と男子コーラス部の部員のお話ですが・・・普通にイメージするそれではない・・・
それぞれの葛藤をストレートに表現していく、のだけれど、そこに行くまでも葛藤が。
実は、座った客席の周囲も、普段より一段と若くて華やかな・・・
だいぶ世代の隔たりを感じながらスタートしたものの、「葛藤」を持ったまま、時間は経つもの。途中からは完全に共感の世界。
エネルギッシュで、実に爽やかさを感じたドラマでした。
東京公演は、3月26日(日)まで
キャスト 多田直人・舞羽美海・カゴシマジロー・桑野晃輔・松村龍之介・佐藤祐吾・佐藤智広・石賀和輝・千葉瑞己 作・演出 なるせゆうせい
先週は、フラメンコ舞踊の公演に。
東京芸術劇場で開催された、グラシアス小林フラメンコ舞踊団公演「CARONTE(カロンテ)~帰宙~」。
以前の公演の、「SWAN LAKE(スワンレイク)」、「TOSCA(トスカ)」に続く、3部作の最終章と。
ギリシア神話なのですが、途中、なぜか、まるで日本神話を思わせるシーンもあったりして、不思議な世界です。
独特なリズム・・・まだ異世界の歌と踊りの世界に浸りました。
岡本太郎美術館に入ると、どうも様子が・・・
加藤みや子ダンススペースの「帰点 -KITEN- in TARO museum」
開演前・・だけど、もうパフォーマンスが始まっている・・・
ロビーとエントランスまでは撮影OK。本番はこの奥の展示室から。
あとで聞いたら、エントランスでパフォーマンスしていた人は、今回のワークショップに参加した人によるものとか。
帰点 -KITEN- の公演を観るのは、俳優座劇場と彩の国さいたま芸術劇場につづき、3回目。今回は場所の存在感というのか、中にはいっていく時の導線からしても、胸の高まりを感じる・・・
この美術館が、加藤みやこ氏が、金沢健一氏の作品「音のかけら」に最初に出会った場所だと。
親子がボールを投げて音の対話を遊ぶ様子に、「ダンス」があると感じたことが、この公演につながったのだそうです。
まるで宇宙のお話のようでもあり、当日の小春日和の緑地で繰り広げられた、ほのぼの暖かい家族の世界のようでもあり・・・
俳優座劇場で、トム・プロジェクトのお芝居「エル・スール」の初日に。
最初に観たのが、もう13年前に・・・
今回が再再々演で、私は3回目の観劇で、感激です。
昭和30年代の博多。西鉄ライオンズの勝敗に一喜一憂する、長屋の人たち。自分の世代でも、小さい頃に少し感じたことのある、喧騒のような記憶と重なり、無性に懐かしい世界。
今回は、以前に松金よね子さん演じた、スズエ役を藤吉久美子さんに。御年74歳のたかお鷹さんは、もちろんそのまま少年役・・
とにかく博多弁でエネルギッシュな舞台に、圧倒されてましたが、特に今回は思春期の少年の気持ち、怒りの内心が伝わってきます。
演劇ならではの、直球ど真ん中の勝負球。いつまでも浸っていたい舞台でした。
作演出/東憲司 キャスト たかお鷹・藤吉久美子。森川由樹・斉藤美友季・清水伸・涌澤昊生
トム・プロジェクトのお芝居「無言のまにまに」を観に、両国のシアターΧ(カイ)へ。
作・演出 ふたくちつよし 出演 斉藤とも子、高橋洋介、原口健太郎、生津徹、中嶋ベン、吉田久美
戦争によって絵の道を断たれた画学生の、絵を展示した、長野県上田市の「無言館」。
その美術館が出来るまでのストーリー。
文字通り、無言で生きた証が、言葉を超えて生き生きと蘇ります。
そして最後の演出としての展開にも、おお、そうくるかあ、と。
観ることが、英霊に対しての供養になるようにも思えました。